生徒さんを旧来の指導に寄せるのではなく、私自身が生徒さんの求める音楽に近づいていきます。
努力の結果としてコンクールでの入賞や学校の合唱伴奏といった華やかな機会にも恵まれておりますが、生徒さんの個人的な楽しみとしてピアノを弾きたい気持ちを最も尊重しております。
その1
私は「教わること」が好きです。
ピアノを教えるという行為は、一方的に技術を授けているのではなく、実は指導する側も新たな発見や学びがあるという恩恵を受けています。ですから、生徒さんの悩みを解決しようとする過程で、こちらが新鮮な「気づき」を与えてもらっているのです。
その2
ピアノの先生は「どれだけピアノが弾けるか」ではなく、「どれだけ多くの曲を教えられるか」が重要だと考えています。誰もが難曲を弾きたいと思って入会するわけではありません。ですから、子どもたちにとってアプローチしやすい曲をたくさん知り、それを実際に弾いてみて魅力的な曲に聞こえるよう研究することに主眼を置きます。
レッスンの冒頭では、「今週の課題で頑張ったことや困ったことを教えてね。」と声かけしております。
その時に「こんな風に弾きたいのだけど、上手くいかない・・・」というポイントを聞き出して・・・
まずはそのモチーフを取り出して弾けるようにします。
弾きやすくなる仕組みを分解して説明し・・・
本当に理解できると、「あら、不思議!」実は、楽譜をじっくり読むと『仕組み』が見えてくるのです!
ぜひ、お試しを。
その3
本人の年齢にあった言葉を使うよう心がけます。
そして、イメージした音を言葉に置き換えてもらう作業を多く取り入れます。
このように言語化したことを、レッスン時に生徒さんご自身で楽譜やポイントチェックシートに記入することで、「自分のために練習している」意識を育みます。
長く続けてこられた生徒さんに共通することは、なぜか努力を積むのが得意な傾向にあるという点です。こつこつと一人で努力することが習慣化しているのでしょうか。また、ある程度身体が成長してから他の楽器に転向してもマスターしやすいようです。