2020.06.07
予見のススメ
新しい曲を譜読みする時、
いきなり第1音から弾きたい気持ちも
分かりますが・・・
音を出した途端、音と指に意識が向き
曲の全体像が見えづらくなります。
細かい範囲ばかりに目がいくと、
仕上がりに脈絡がなくなります。
楽譜は物語の筋道を表しています。
まずは、あらすじに目を通してみましょう。
まずテンポや調号、強弱など
サッと全体を確認。
「何調の曲であるか」
これが曲の性格を決める重要な要素です。
右手にスラーが多用される曲なら
メロディの歌い方を想像。
実際に弾きたいテンポで歌ってみるのも
オススメ。
曲の未来が見えますね。
また、片手の中で
2層に分かれている部分は
2種類の楽器で演奏しているイメージで。
そして左手のパターンを把握。
簡単な曲なら、少ないパターンで
構成されています。
時には、脳をアクティブに活動させる楽しい練習!
左手+右のメロディを「くちずさみ」。
または
右手+左手は「おひざたたき」。
「音源が無くても自分の力で楽譜を読む力」
これが身につくと多くの曲に触れることができます。
しかも、奥深く。
上辺をなぞるような耳コピ法や暗記練習法は、
ごく初歩の曲なら可能です。
これらの「覚えてから練習する」方法は、
一見手っ取り早い錯覚を生みますが、
汎用性がないため、新しい曲への取り組みに
膨大な労力と時間を費やすことに繋がります。
実はとても楽しい譜読み!
“予見”という想像力を使いこなしましょう。